レーダー波 を吸収する
吊り橋など、大きい構造物による レーダー障害(偽像 ※注1)は、昭和50年代に初めて確 認されました。 そこで、瀬戸大橋では計画当初から障害の軽減・防止対策が検討されました。
レーダーとは、物にレーダー波が当り跳ね返ってくる事で確認できるので、
検討の結果 対策は以下の2つになりました。
- 電波を吸収する材料を開発する
- 橋本体の形を検討する
「電波を吸収する材料」として瀬戸大橋には
フェライトとは、昭和5年に日本で発明されたもので、酸化鉄を主成分とした粉を加熱し焼き固めた物で、磁石や携帯など電子機器にも広く使用されています。
このフェライト ある一定のレーダー波(電磁波)では、自然共鳴して電磁波が運動エネルギー(発熱)に変わり波が減少する性質を利用し「電波吸収材」として使用している。
橋脚の塗装のうえに(錆止めの為)吸収材を貼り付けて工場から搬入しました。 全橋脚に貼付けてはいません 北備讃瀬戸大橋 2P の東面と 南備讃瀬戸大橋 6P の東面と南面 に貼り付けています。
与島と四国の間最初と最後の橋脚
北備讃瀬戸大橋 2P 東面写真 です。 干潮時を狙い 苔のある岩場(滑ってお尻を強打しました)を歩いて近づき確認しました。 水面より116mの高さまで、道路より約32m上まで貼っています。 塗装の色合わせをしているし、厚み
注1 ぎぞう:巨大壁面があると、何もないのに偽物の像が現れたりする障害