岡山県 倉敷市 児島 にある 旅館です。

家紋

こふじ旅館

711-0911
岡山県倉敷市児島小川3-2-4
TEL 086-472-5253
FAX 086-473-7079

 
  1. HOME
  2. 日記
  3. 瀬戸大橋 観光案内 一覧
  4. 対レーダー波 その1

レーダー波 を吸収する

吊り橋など、大きい構造物による レーダー障害(偽像 ※注1)は、昭和50年代に初めて確 認されました。 そこで、瀬戸大橋では計画当初から障害の軽減・防止対策が検討されました。 

レーダーとは、物にレーダー波が当り跳ね返ってくる事で確認できるので、返って来ない様にすれば良い との 考え方です。

検討の結果 対策は以下の2つになりました。

  1. 電波を吸収する材料を開発する
  2. 橋本体の形を検討する
  3.  

「電波を吸収する材料」として瀬戸大橋には 電波吸収材 を開発、使用しています。 それは厚さ2mm(ゴム:フェライト:カーボン=3:6:1の割合)で 橋脚(高い塔)に張り付けています。

フェライトとは、昭和5年に日本で発明されたもので、酸化鉄を主成分とした粉を加熱し焼き固めた物で、磁石や携帯など電子機器にも広く使用されています。 

このフェライト ある一定のレーダー波(電磁波)では、自然共鳴して電磁波が運動エネルギー(発熱)に変わり波が減少する性質を利用し「電波吸収材」として使用している。 

吸収材構造図

橋脚の塗装のうえに(錆止めの為)吸収材を貼り付けて工場から搬入しました。 全橋脚に貼付けてはいません 北備讃瀬戸大橋 2P の東面と 南備讃瀬戸大橋 6P の東面と南面 に貼り付けています。

 略図

与島と四国の間最初と最後の橋脚

北備讃瀬戸大橋 P2 北備讃瀬戸大橋 P2

北備讃瀬戸大橋 2P 東面写真 です。 干潮時を狙い 苔のある岩場(滑ってお尻を強打しました)を歩いて近づき確認しました。  水面より116mの高さまで、道路より約32m上まで貼っています。 塗装の色合わせをしているし、厚み2mmなので、まったく違いが判りませんでした。 

注1 ぎぞう:巨大壁面があると、何もないのに偽物の像が現れたりする障害